攻めのトヨタの姿勢を見せてくれているのが、かねてから噂されてきたトヨタGRスーパースポーツの市販化。ル・マンカーのロードバージョンともいわれるだけあり、そのスタイリングやデザインはイイ感じに尖っているのが特長。トヨタGRスーパースポーツの発売時期はいつ?価格予想・スペック・実燃費とエクステリアデザインなどを取り上げます。
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トヨタGRスーパースポーツの発売時期はいつ?
トヨタGRスーパースポーツの発売時期は2020年の上半期と推測します。「カートップ」といった雑誌の中でも予想登場時期が2020年となっており、もはやその市販化は間違いなさそうですし、発売時期についてもこの時期になるでしょう。
さらに2020年と推測する理由なのですが、トヨタ自動車は、2020年の東京オリンピック&パラリンピックのワールドワイドパートナーとなることがすでに決定。大会期間中の交通手段提供など、トヨタ自動車の今だけでなく未来をアピールする絶好の場といえます。
ここに合わせて、トヨタGRスーパースポーツの発売をぶつけてくるはず。
トヨタ自動車によると、東京オリンピック&パラリンピックでのスポンサー活動のひとつが”水素社会の実現を核としたサステナビリティ(環境・安全)”とのこと。
簡単にいえば、「環境にも優しく安全で燃費が良い水素自動車の実現を目指すよ!!」ということでしょう。
しかし、これは個人的に思うのですが、一見世の中”エコ”とか”環境にやさしい”といったワードが溢れ、かつこれらの言葉が耳ざわりの良い言葉のため、前向きに受け止められると思います。
でも、いわゆる轟音を上げて走るようなスポーツカーやスーパーカーのジャンルは、やはり"なくしちゃいけないジャンル”だと思いますし、各自動車メーカーもそのあたりは分かっているはず。
そして、ここは断言してもイイのですが、どの時代になっても”その手のクルマが欲しい層”は絶対います。
トヨタ自動車側でも、「トヨタGRスーパースポーツは必ず市販にこぎつける」旨語っているので、環境&安全性の究極の形を目指すエコカーの一方で、こういったゴリゴリのスポーツカーやスーパーカーも開発を続けるつつ、”両輪の輪”、”二本立て”で進めていくでしょう。
トヨタGRスーパースポーツの価格(値段)予想は?
トヨタGRスーパースポーツの価格は、これは1億1千万円と推測します。
その根拠なのですが、トヨタのオーストラリア広報であるオーランド・ロドリゲス氏が一部メディアに対して「もし市販化するとすれば、100万ドル(約1億1千万円)以上の値がつく」と明言し、さらに「コストや限定の販売台数を考慮すればそれ以上が望ましい」と語った点。
単純に利益だけ考えたら1億5千万オーバーがあってもおかしくないですが、ここはその最低予想価格である1億1千万円と予想します。いずれにしても、価格面でも、間違いなくスーパーカー並みのものになると思います。
出典: https://www.autoevolution.com
また、繰り返しになりますが、トヨタは、トヨタGRスーパースポーツは、ル・マンカーのロードバージョンと明言しています。
トヨタはこれまでGAZOOレーシングのために、さらにいえばトヨタという会社のブランディングに尽力してきました。そしてそれは一定の成果を見せてきています。
たとえば、2018年に行われたル・マン24時間耐久レースでは、トヨタが優勝(しかもワン・ツーフィニッシュ)。
憶測でしかないですが、おそらくこの時のル・マン24時間耐久レースで、トヨタ・GAZOOレーシングのスタッフの肩にかかっていた重圧たるや凄かったんじゃないかと思います。
Nakajima, Alonso and Buemi will start the 2018 #LeMans 24 Hours from pole position on Saturday, leading a Toyota front row lockout https://t.co/oxCe6uxmsr
— Autosport (@autosport) 2018年6月14日
その時出場し優勝したマシンが、トヨタGRスーパースポーツであり、そのロードバージョンが市販ということになれば、モーターファンのハートをがっちり掴めることは間違いないでしょう。
いずれにしても、2018年のル・マン24時間耐久レースはGAZOOレーシングとトヨタにとっては、未来から振り返ったときに、かなり大きな分岐点になると思いますね。
トヨタGRスーパースポーツのスペック&実燃費は?
トヨタGRスーパースポーツの現時点で想定されているスペックは以下の通り。
● パワートレイン: 2.4L・V型6気筒直噴ツインターボ
● 最高出力: 735kW/1000ps(エンジン+ハイブリッドモーター)
● ハイブリッドシステム: トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)
● ボデイ: フルカーボン製モノコック
注目すべきポイントはたくさんあり過ぎるのですが、まず最高出力が1000psはスゴイですね。世界最速のクルマといわれるブガッティ・シロンの1500psという異次元の最高主力はさておき、世界のモンスターマシンを凌駕していたりします。
出典:COBBY
たとえば、マクラーレン650Sの最高出力・650psやパガーニ・ウアイラの最高出力・760psを超えています。
もうFIマシン並みのスペックと言っていいでしょう。といっても、そのスペックを出し切る機会(プロドライバーじゃない限り)はないでしょう・・・。
1000psとか限界に挑もうとしたら、首を鍛えていない普通のドライバーは失神しそうですね。そもそも首が折れそう・・・。
この手のクルマは、日本では市販されたとしても、サーキットじゃない限りぶっ飛ばすチャンスもないですし、”ガレージで大事に保管”という流れが定石かもしれません。
ただ、すでに一説によるとすでに販売価格を聞かずに20名ほどが予約申し込みをしているとのこと。おそらくですが、その中にゾゾタウンの前澤社長もいるような気がします。
実燃費は期待する人がいないでしょう。エンジンとハイブリッドモーターの組み合わせといえ、走りはモンスターですからね。
といいつつも、実燃費5.0km/Lくらい達成しそうな気がします。あの、マクラーレン650Sの燃費(実燃費ではない)が8.6km/Lといわれ(意外に良い:笑)、トヨタもトヨタGRスーパースポーツの市販化にあたり、ガソリン垂れ流しのような燃費数値は出さないでしょう。
ま~個人的にはスーパーカーは燃費は全く度外視でいてほしい気もしますが。
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GRスーパースポーツのエクステリアデザインは?
エクステリアデザインですが、さすがにトヨタGRスーパースポーツのレースマシンが保安基準に適合するわけはなく、そのまま市販することはできないので、変更は加えている最中でしょう。
出典: https://www.autoevolution.com
ですが、市販されて”こじんまり”とか”尖り”がなくなることはやめてほしいですね。おそらく、トヨタの”クルマ好き”豊田章男社長がトップでいるかぎり大丈夫でしょう。
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とにかくトヨタ自動車がこれまで発売してきたクルマは”無難”という名のダサいデザインも多かったので、トヨタGRスーパースポーツのエクステリアデザインについては、ここは攻めましょう!トヨタさん。
こういうクルマは、だれもエンジンスペックとか安全性のみで買うんじゃないと思います。一般の市販車ではありえない存在感や究極の官能美・色気があるからこそ買うんですよ。
その辺をもうそろそろ、日本の自動車メーカーも分かった方がいいですね。
出典: https://www.autoevolution.com
フェラーリなんて、ほとんど仰向けで運転だし、アクセルとブレーキの操作性なんて極端だし、車高の低さ半端ないし、燃費は悪いし、ある意味うるさいし、実用性のなさこの上ないですが、だからこそ”ほしい層”がいるわけですよね。
乗る人を選ぶからこそ、それを所有する人に”特別感”を付与してくれるんです!ですので、保安基準に適合範囲内で、トヨタGRスーパースポーツのエクステリアデザインを尖らせるだけ尖らせてほしいですね。
トヨタGRスーパースポーツの発売時期・価格(値段)予想・スペック・実燃費とエクステリアデザイン&画像など~ まとめ
● 発売時期: 2020年の上半期
● 価格(値段): 9800万円
● スペック: 2.4L・V型6気筒直噴ツインターボが叩き出す最高出力735kW/1000psの世界
● 実燃費: 5.0km/L位目指すのではと予想
● エクステリアデザイン: 保安基準適合範囲内で、尖らせるだけ尖らせてほしい
トヨタGRスーパースポーツで2018年のル・マン24時間耐久レースでトヨタが優勝を飾った以上は、いきなり無難化した(特に)デザインで市販化するのはやめてほしいですね。せっかくブランディング化しかけているのに意味なくなるので。
どうせ買う(買える)層は、ごく一部でしかないので、極端なくらい尖っていてほしいですね。だからこそ、スーパーカーですよ。トヨタGRスーパースポーツの発売に期待しましょう。度肝を抜いてほしいですね!
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