ここでは、海外旅行や海外赴任中に運転免許証を紛失した場合にすぐやるべき3ステップを取り上げます。国内用の運転免許証と、国際運転免許証を失くした場合のケース別の対応方法を取り上げます。
では、さっそく運転免許証を紛失したのが海外だった場合に、どうすべきかについて、本題に入りますね。
Contents
運転免許証を紛失したのが海外だった!すぐにやるべき3ステップとは
あなたがもし、海外で、運転免許証(国際免許証を含む)を紛失した場合、すぐにやるべき3ステップはこちらです。
- クレジットカード会社に電話する
- 警察の警察署で紛失届を出す
- 帰国後すぐに警察署や交番で「遺失届け出書」を提出する
ひとつづつ説明していきますね。
1. クレジットカード会社に電話する
まず、今の時代海外に行かれる方のほとんどは、クレジットカードを保有されているはず。
免許証を紛失した場合、クレジットカード会社の”緊急アシスタントサービス(名称はカード会社によって異なる)”に電話することで、日本人のオペレーターに日本語でどうすべきか良いかの相談をすることができます。
三井住友カード カード付帯海外旅行保険 緊急アシスタントサービス https://t.co/9Ix0FU8DqA 現地の早朝だったけれど5分待ったらつながりました。見てもらいたい病院名を伝えるとキャッシュレスサービスの交渉までしてくれます。電話番号を控えておく必要があります。
— 山田 譲 (@kazubo1) 2014年12月14日
クレジットカード会社に相談するメリットは、免許証を紛失した場合、国によって対応方法が微妙に違ってくることがあり、それを具体的に知ることができるからです。
また、後述しますが、警察署で紛失届を出すにしても、あなたが今いる場所の最寄りの現地の警察署の所在地などを調べてもらうこともできるはず。
このサービスデスクは、クレジットカードのトラブルにかかわらず、海外の様々なトラブルに直面した場合にどうすべきか教えてくれるので、助かります。実際に、海外で、免許証やクレジットカードを失くして焦っているときに、落ち着いた日本語で対応してくれると心強くも感じるはず。
ですので、もしあなたがクレジットカードを保有されているなら、まずは、クレジットカードのアシスタントサービスに電話しましょう。
2. 現地の警察署で紛失届を出す
これは日本と一緒ですが、現地の警察署で紛失届を出しましょう。
海外で紛失届を出す目的ですが、万一あなたの免許証が悪用されたとしても、それが紛失されたものであることを証明することになり、あなたの身を守ることになります。
ですので、「どうせ海外でしょ。日本語分からないだろうし、悪用されないでしょ」という考え方はしない方が良いです。やはり、どんな人が拾うか分からないのは怖いですし、気持ち悪いものです。
via: ESCAPEFROMDUBAI
ちなみに、後述しますが、筆者はカナダで運転免許証を紛失したときに、カナダの(バンクーバーの)警察署に行き、紛失届を出しました。
日本の警察署と同じで、「運転免許証を紛失した」と伝えて、所定の書類に記入するだけで済みました(書式は国によって異なります)。そんなに時間はかからなかった記憶があります。
なお、現地の警察署で紛失届を出す際には、あなたの身分を証明する身分証明書として、パスポートを持参するようにしましょう。
また、現地警察署では、以下のように伝えれば、意思が伝わりますし、担当者は、紛失届の作成の仕方を教えてくれるはずです。
ポイント
I lost my driving License.
(運転免許証を失くしました)
I had my driving License stolen.
運転免許証を盗まれました。
My driving License was picked on the street.
電車の中でスリに運転免許証をすられました。
3. 帰国後すぐに警察署や交番で「遺失届け出書」を提出する
海外から無事帰国したら、できるだけ早く警察署や交番で「遺失届け出書」を提出しましょう。運転免許証を紛失しているということは、当然ながら日本国内でも運転ができないことになります。
できるだけ早く紛失を届け出た上で再発行されることをオススメします。
コチラの記事で、そのあたりの詳細な情報を書いていますので、よろしければ参考になさってください。
▼運転免許証を紛失した場合の再発行の方法と料金&所用時間とは▼
”運転免許証を紛失したら運転できるの?”・紛失後すぐにやるべき3ステップ
筆者も、実は以前、カナダを旅行中にレンタカーを借りていたとき、窓ガラスを割られ免許証などの入ったカバン(見えないように隠しておいたのですが)を盗まれてしまい、結果として運転免許証を紛失した経験がありましたが、上記の3ステップをすぐに行い事なきを得ました。
日本国内に住所がない方の免許証の再発行はできるの?どうするの?
あまりないケースかもしれませんが、筆者の友人でこのケースに該当する方がいました。海外の長期ボランティア活動に参加しており、日本国内の拠点を引き払ってしまっており、日本国内に住所がない方でした。
このようなケースでは、海外で運転免許証を紛失(破損も含む)した場合には、一時帰国した際に、”一時滞在先”を住所地として再交付の申請を行うことができます。”一時滞在先”とは、たとえば、実家、友人宅などが含まれます。
ちなみに、一時滞在先が免許証上の住所地と異なる場合には、免許証の住所変更手続きや追加書類も必要になるので、少し煩雑な手続きが必要になりますね。
▼警察署・免許センターでの免許証の住所変更で必要な書類▼
運転免許証の住所変更手続きで必要な書類(もの)5つとオススメの手続きの場所
運転免許証の住所変更♪大阪・東京・神奈川県の手続き場所と受付時間は?
また、免許証を海外で紛失(破損を含む)して、再発行が必要であるにもかかわらず、帰国が困難な場合は、まず、当該運転免許証に記載された住所地を管轄する警察の運転免許センターに相談されるようにしてみて下さい(例:神奈川県の場合→ 横浜市にある運転免許センターに連絡)。
海外で国際運転免許証を紛失した!どうすればイイの?
さて、海外で国際運転免許証を紛失した場合、紛失に気づいた時点で車の運転はやめましょう。
そして、悪用を避けるために、上記の2ステップを行いましょう。万一、自分の国際運転免許証を拾った人が自分の写真を貼って、車を運転して事故や事件に巻き込まれた・・・なんてことを避けるためにも(海外だと何があるか分からないので)、海外でも紛失届を出した方が良いです。
ちなみに、「日本では免許不携帯は大したことないし、運転していても大丈夫でしょ!」という安易な考えは持たない方が良いです。なぜなら、国によっては、単純に無免許運転とみなされ、最悪の場合は、刑務所行きになってしまう場所もあるからです。
国際運転免許証とは、海外で車を運転するための免許証です。日本の免許証では、海外で運転することはできません。国際運転免許証の有効期間は発効日から1年間です。国際運転免許証が利用できるのは、アメリカ・イギリスなどをはじめとするジュネーブ条約加盟国に限られます。
— 完全に雑誌の影響 (@G2vvdyyw) 2015年9月22日
もし仮に国際運転免許証を紛失して運転しているところを現地警察に分かった場合、警察官からしてみたら、そもそも単純に免許不携帯なのか無免許運転をしているのか分からないワケですよね。
ちなみに、筆者もカナダやアメリカで、抜き打ち的に現地の警察に免許証を提示を求められたことがあります。日本でいうネズミ捕り的な感じではなく、後ろからパトカーで近づいてきて「前のクルマ停まって下さい」という感じです。
案外、国際運転免許証提示を求められることも多いですので、基本的に紛失しないように注意深くありたいものです。また、紛失した場合には、運転しないようにしましょう。
>> 運転免許証を紛失した!悪用の危険ケース6つ&悪用防止の方法とは
海外で国際運転免許証を紛失!海外で再発行はできるの?
海外で国際運転免許証を紛失した場合、海外での再発行はできません。
あなたの住民票がもし日本にあれば、住民票がある都道府県の運転免許証という扱いになります。それで、国際運転免許証を紛失して、再申請を行いたい場合には、日本国内でしか行うことができません。
ちなみにですが、現在有効な国際運転免許証をお持ちであれば、その有効期間内であれば、日本と海外を行き来して、何度でも使うことができます。
>> 運転免許証の紛失&更新手続き前に要チェック!まとめ記事
まとめ
海外で、運転免許証(国際運転免許証含む)を紛失した場合に、すぐにやるべき3ステップはこちら。
ポイント
- クレジットカード会社に電話する
- 警察の警察署で紛失届を出す
- 帰国後すぐに警察署や交番で「遺失届け出書」を提出する
海外で国際運転免許証を紛失した場合には・・・
- 車の運転はやめる
- 念のため上記の3ステップを踏む
運転免許証は失くそうと思って失くす方はいないですし、車や宿泊先が盗難に遭って、他のモノと一緒に免許証も一緒に盗まれて、結果として紛失した・・・なんていう方もいるはず。
そのような場合、悪用を防ぐ意味でも、やはり早い段階で、ここで紹介した対応策を取ることをオススメします。
>> ”運転免許証を紛失したら運転できるの?”・紛失後すぐにやるべき3ステップ