ついに、待ちに待った新型ジムニーが発売されました。そもそもジム二―という車は、本来は街乗りでの乗り心地を追求した車ではなく、悪路・・・それも場合によっては命にかかわるような危険な悪路でも”走破し”、ドライバーを確実に安全な目的地に届けるという”任務”を果たすような車です。
筆者の友人でも、20年くらい前に、購入後15年くらいはたっているジムニーに乗っている友人がおり、時折乗せてもらった記憶がありますが、お世辞にも街乗りでの乗り心地は良いものとはいえませんでしたが、ワインディングロードで発揮する安定性能には惚れ惚れした記憶があります。
では、新型ジムニーについてはどうでしょうか？
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Contents
新型ジムニーは乗り心地はどうなのか？
個人的に感じた新型ジムニーの乗り心地ですが、ぶっちゃけ言って、すごくいいというワケではありません。
同じ軽自動車でもハスラーやアルトの方が乗り心地がよく感じられると思います。おそらく乗った人ほとんどがそう感じるのではないでしょうか？硬めが好きな人だったら問題無いレベルですがフワフワ系が好きな人はちょっと不快に感じちゃうかもしれないですね。
ただし、ジムニーは、本来、走破性を重視した硬めのサスペンションを採用していますので、道のコンディションや走り方にもよりますが、あなたが、車を運転している実感に浸りたい方なら、かなり満足できるはず。
この新型ジムニーという車種に乗ってみると分かるのですが、スズキは極論をいえば、走破力＞安全性＞乗り心地という順位で走破力を最重視していると思います。
実際に、新型ジムニーの開発者の方は次のように述べています。
「林業の現場や積雪地帯では、ジムニーがないと生活や仕事ができない。そしてジムニーで出かけたら、何があっても必ず戻って来られなければならない」
引用元：オートックワンの記事
写真引用：http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/
この言葉にうなずくジムニーファンは多いはず。
確かに、ジムニーのオーナーが求めているのは、まず悪路をきちんと走破しきってくれる性能であり、パワーでしょう。むしろ、「もし持ち前の走破力が低下するなら、無駄なフルモデルチェンジはしないで欲しい！！」とも思っているはず。
開発者は、そんなジムニーファンの大事にしている部分をきちんとおさえつつ、悪路のみに特化した用途を追求したユーザーのみは少なく、彼女、奥さんや子どもなど家族を乗せる機会もあると考えてこのバランスで開発したんだと思います。
もちろん、普通車あるいはオンロードの軽自動車に乗りなれている方からすると、最初少し乗り心地は荒く感じるかもしれません。しかし、個人的には、すぐに慣れましたし、この走り心地にもポリシーを感じて気に入りました。
新型ジムニー・乗り心地は？女性や子どもは酔わない？
前述のように、走破性重視のサスペンションは硬めな印象です。ただ乗ってみると、サスペンションがゴツゴツという感じではなく、ゆったりと伸縮することが分かります。
もちろん、床面の振動は感じるのですが、車酔いの原因にもなるボディの前後方向に揺さぶられるタイプのピッチングが抑えられているので、よほど車酔いに弱い方でない限り、問題なく快適に乗れると思います。
ちなみに、車酔いの原因のかなりの部分は、ドライバーの運転スキルによって起こるかどうかが決まります。乗り物酔いは、医学的には、「動揺病」「加速度病」などと呼ばれています。
つまり、不規則な車の加速や減速、車の揺れが、内耳の三半規管などを刺激することによって起こるもの。
昔聞いたのは、元F1ドライバーの中島悟さん（昭和の方はよくご存じですよね：笑）は、家族でドライブにいったあるとき、家族が車酔いになりかけたので、運転の仕方を変えたところ、一切車酔いしなかったとか・・・。ですので、車酔いするかどうかはかなりの割合でドライバーのスキルに依存するといえます。
新型ジムニーは、個人的には、普通に運転している分では、いやなタイプの振動とは感じず、快適に乗れると思います。
新型ジムニーの乗り心地と関連！気になる後部座席の広さは？
新型ジムニーの後部座席の広さはどうなのでしょうか？
筆者は、身長１８０cm以上あるので、後部座席は正直狭く感じ、後部座席は短距離の移動を除いては厳しいと思いました。やはり膝が前の座席に当たりますね。ただ、車内の高さがある程度あるので、上からの圧迫感はあまり感じないですが、足元の狭さは感じました。
日本人男性の平均身長である１７０cm程度の方であれば、大人4名乗車でも、後部座席（バックシート）に座る人の膝とフロントシートの間は、約１０センチ程度すき間があるので、若干狭めな印象も受けるとは思いますが、乗れるはず。
ですが、さすがに4人乗りで長距離の移動となるとキツイと思います。近中距離の移動であれば、4人乗っての移動もOKでしょう。
また、新型ジムニーのオフロード感は、デート車としても最適だと思いますよ♪
▼新型ジムニーの後部座席の広さについて▼
新型ジムニー・後部座席が狭い！？広さ（スペース）はどうなの？
新型ジムニーの乗り心地と直結！内装やメカニズム＆視界やスペックは？
新型ジムニーの内装ですが、良い意味での「ゴツゴツ感」というか「無骨感」が受け継がれているのは合格だと思います。また、インパネの反射しずらい素材とカラーも気に入りました。
この反射というのは、「結構大敵」です。せっかく視認性の高いデザインなのに、反射が気になると安全性にもかかわりますから。
さらに知っておきたいのが、新型ジムニーと新型ジムニーシエラでは、車内の広さや造りといった部分は基本的に共通ではありますが、ボディのサイズが違う点。
また、基本的なメカニズムは、先代型のジムニーと同じタイプを採用。 つまり先代型のジムニーの良い部分は残し、基本的なメカニズムは、先代型と同じタイプを採用しているということです。
たとえば、エンジンやボディはもちろんのこと、足回りの要であるサスペンションに、高い耐久性を誇るラダーフレームを採用。さらにサスペンションには、前後に高荷重に耐えられるコイルスプリングを使った3リンク型のリジッド（車軸式）を採用しています。
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インパネやシートは？
インパネ（＝ ダッシュボードのこと）は、凹凸などがない水平基調のデザインとなっているため、前方や周囲を見やすく、視認性の高さを感じることができ安心感があります。素材感ですが、ガラス面への光の反射がしにくい構造になっているため、安全で見やすい構造ですね。
シートに目を移すと、フロントシート2席に関しては、ゆとりあるサイズ感に仕立てられていてサポート性も良く満足できるはずです。また、サポートに関しても、腰回りだけでなく肩まわりまで確実に支えるので、体をしっかりと包み込んでくれる印象です。
ですので、フロントシート2席については、クオリティーの高いものといえるでしょう。
新型ジムニーの視界は？視野が広く視認性の高いドライバーシート
この部分は安全性ともかかわる部分だけに気になりますよね。結論から言うと、新型ジムニーの視界についてですが、高い視点が確保できて、運転席からボンネット全体がしっかりと見えるのが、安心ポイントです。
やはり、メインユーザーとなる自分だけでなく、もし家族のだれかが運転するようなことがあった場合、この部分は重要といえるでしょう。新型ジムニーは、車幅やボンネットの先端位置も分かりやすい構造なので、その視界＝つまり視野の広さや視認性の高いドライバーシートは安心感を与えてくれるはず。
また、車庫入れの苦手な女性も多いはず。そんなケースでも、新型ジムニーの視界の広さは、安心感を与えてくれるはずで、車庫入れもしやすいのもプラスポイントといえるでしょう。
パートタイム式の4WDが走破性の高さを生む！
このあたりも、市街地と悪路それぞれでメリハリがしっかり効く走りができる設計になっています。その秘密は、パートタイム式の4WDにあります。
より高い駆動力や走破力が要求される路面がスリッピーな悪路や雪道で4WDが、そして舗装路は後輪駆動の2WDで走る作りとなっていることから、メリハリが効いていますし、燃費の向上にも役立つことは間違いないでしょう。
ラダーフレームの新設計構造で頑丈さアップ！！
ラダーフレームとは、ラダー＝はしご（ladder）型のフレームのことを指しているのですが、その頑丈な構造のため、多くのオフロード車やそれこそタフな道を走破する必要のある軍用車に採用されています。
今回、新型ジムニーでは、その構造をさらに見直し、ボディの”ねじれ”に対する剛性が1.5倍に高められていて、悪路でもより安全に走破できるよう設計されました。
新型ジムニー・乗り心地は？女性や子どもには大丈夫？ ～まとめ
新型ジムニーの乗り心地については、当然ながら他の車と同列視して比べることはできないと思います。
新型ジムニーは、これまでの先代のジムニーと同様、悪路でもドライバーの命を守り切って目的地に着くことを一番の優先順位に作られているからですね。
しかし、近中距離を家族で移動したり、彼女と一緒にドライブするような使い方であれば、問題なく乗れるでしょう。また、乗り心地も昔のジムニーをご存知の方であれば、静粛性や乗り心地の良さを実感するはず。是非、一度試乗されてみて、実際のところを確かめることをオススメします。
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