待ちわびて飢餓感マックスのジムニーファン&愛好家のために約20年ぶりにフルモデルチェンジして投入されたのがスズキ・新型ジムニー。同じく飢餓感マックスだった筆者が、試乗に行ってきましたよ♪ 実際に新型ジムニー試乗車を試乗した評価や感想などを取り上げます。
実際に実車を目の当たりにすると、スズキ・ジムニーというクルマは、記憶が確かなら、これまで10年間くらいは”フルモデルチェンジ版が出るのか出ないのか”でファンたちを「やきもきさせてきた」だけに、その発売の喜びもひとしおですね。
また、乗ってみた結果の率直な感想は「単純にこれ欲しい!!」でした。クオリティは想像以上でしたね。
▼新型ジムニーの乗り心地に関してはコチラの記事をどうぞ▼
新型ジムニー・乗り心地は?女性や子ども・彼女の車酔いは大丈夫??
新型ジムニー・実燃費が悪すぎる!は本当?JC08モード&WLTCモード徹底比較
Contents
新型ジムニーの試乗記&感想ブログ・外装(エクステリア)編
まずは、新型ジムニーのエクステリア(外装)です。試乗して個人的に感じたのは、「予想以上の出来栄え」でした。スズキが20年間という期間を全くムダにせず、顧客の声に耳を傾け、愚直にブラッシュアップしてきたことが分かりました。
こういうスズキの姿勢は・・・イイと思いますね。
新型ジムニーの試乗前にエクステリアを眺めてみた感想
当日、試乗会で新型ジムニーのエクステリアを眺めてみて思った印象は「カラーがクールで独特感があり上品。シティユースとしても最高の出来栄え」という点。
車によっては、どうしても恰好の悪い角度があるはず。これ人に例えると、「自分の顔は右から見るとイケてるんだけど、左から見ると、なんだかイケてない」みたいな感じです。
新型ジムニーのイケてない角度とかないのか探してみようとしましたが、基本どの角度・ポジションからもイケてるんですよね。
この辺のポジションとかクルマによってはダサく見えたりするんですが、個人的には、ジムニーはイケてると思いますね。
クルマのデザインは大事ですよね。
新型ジムニーのオススメ(美男美女に見える)角度
これは賛否両論かもしれませんが、新型ジムニーの場合、その特徴のひとつはスクエア感。そのスクエア感もただ「車内空間を広げたいからこうなりました」というものではなく、適度なソリッド感も伝わり、その「角ばっている」のがイイんですよね。
個人的には、新型ジムニーの角(かど)から対角線上の角を見るような角度はオススメな感じがしますね。美男美女に見える気が。
あと、個人的にはこのあたりのリアからの感じが好きですね。先代のジムニーの景観美のようなものも思い出しますしね。
ひとつ言えるのは、数年経つと「どうにも飽きてしまうデザインのクルマ」ってあると思います。が、新型ジムニーに関しては、愛着が湧くことがあっても飽きることはないクルマだと断言できます。
新型ジムニーの試乗記&感想ブログ!内装(インテリア)編
ここでは、新型ジムニーに乗ってみて感じた内装(インテリア)のアレコレをご紹介したいと思います。
高身長男子でも意外とイケる前部座席の広さ
個人的には、身長が高い(184センチ)こともあり、どんなクルマを試乗するにしても、まず気になるのが、ドアを開けた瞬間の”広さ感覚”。つまり直感的に「わっ、狭!!」となるか「なかなかイイじゃない!」となるかです・・・。
で、新型ジムニーなのですが、ドアを開た瞬間の感覚は「運転席は案外広い」というもの。つまり、前部座席の広さの点で、新型ジムニーは合格点だと思いますよ。”ただし、前部座席(フロントシート)は”・・・という条件付きです。
バックシート(後部座席)は、平均身長の人にとっては短距離乗る分には無問題だと思いますが、自分自身の感覚では「狭い」ですね。
子どもや小柄な人を除いては、あくまでも補助的なシートという役割であって、中長距離の移動には向いていないですね。
▼意外とみんなが気になる後部座席について!▼
新型ジムニー・後部座席が狭い!?広さ(スペース)はどうなの?
シートの質感や座り心地
シートについてですが、個人的な印象になりますが、ごく普通の軽自動車のクオリティという感じで、正直そこまでの”高級感”は感じないですね。
たしかに、シートはファブリック製でグレード(XC&XL)によって撥水性能も兼ね備えていて機能性の高さは分かるのですが、正直、シートの質感は「少しちゃちい」感じがします。
ただ、これは個人的に思うのですが、そもそもジムニーに高級感とか求めてどうする?という気も。
それを言ったら昔のジムニーの武骨で無機質な感じはスゴかったですからね。まさに”大衆に全く媚びない作り”でした。過酷なオフロードで、ドライバーを無事に送り届けるのが”任務”のようなクルマなので、自分はこの作りでイイと思いますよ。
高級感とかが欲しい人は、別の車種を買えばいいと思います。
さて、シートの座り心地ですが、”ほどよい硬さ”で自分は好きですね。ただし、アルトなどの最近の普通軽自動車にみられる、いわゆるフワフワ系の乗り心地のクルマに乗り慣れている人だと、新型ジムニーのシートがゴツゴツ感のような感じがして苦手とか、イマイチ座り心地(乗り心地)が良くないと感じるかも。
でも、スズキもおそらく元からのジムニーファンを念頭に作った結果、これ以上柔らかいシートにしてしまうと、「ジムニーではなくなってしまう」というギリギリの部分でこの硬さなんだと思います。
試乗した時にふと思ったんですが、昔のジムニーは”男性”がメインターゲットだったと思うので、武骨感がバリバリでしたが(それが良かったんですよね)、この新型ジムニーは、エクステリアのデザインやカラーリングはもちろんのこと、インテリア(内装)の感じも、全然カップルの”デートカー”としてもイケますよ。
それもこれも、このシートの座り心地とか室内空間がある程度マイルドな雰囲気に仕上がっているところにひとつの理由があると思うんですよね。一般的に女子にゴツゴツ感のある乗り心地はあまりウケないことが多いわけです。
あと、おしゃれ女子の乗るクルマとしても全然アリでしょう。「可愛い」というよりも「格好良い」女子を目指している方にはオススメだと思います。
内装の装備品の質感は?
出典:GQ JAPAN
新型ジムニーのインパネ系、各種グリップ系、センタースイッチなどですが、最近の普通軽自動車の質感が高いインパネ系の作りの良さに慣れている人だと「プラスチッキーだな」と思うかもしれないですね。
ただ、自分の場合は新型ジムニーのプラスチック製の装備品に対してはその質感とかあまりこだわりないんですよね。
「昔のジムニーに比べたら良くなったじゃん」くらいにしか思わないです。「ジムニーは走りでしょ!」というジムニーファンには全く気にならないはず・・・というかやはり昔のジムニーと比べて武骨感が消えて、全然良くなったと思うはず。
あと、装備品でいえば、助手席乗降グリップとか先代には付いていなかった装備が復活するなど、かゆいところに手が届く感じはしますね。つまり、過不足なく必要な装備品が必要な場所に付いているイメージです。
運転席で感じた率直な感想とは?
さて、運転席でステアリングを握って感じた感想ですが、まず、ステアリングのチルト機能を目いっぱいに上げてこんな感じです。
つまり180センチ超えの身長で見た場合のメーターパネルの感じと言いえばいいかもしれませんね。
ステアリングが被ってメーター類を見づらいこともなかったのでOKでしょう。フロントシートの天井部の高さは、スズキさん頑張っていますね。「あ~軽自動車の規定の車格の中で、マックスまで高さ出したんだな」と思いました。
この20年間で日本人も体形が変わり、身長の高い人や体格の良い人も増えてきたので、「先代ジムニーと違い、このシートポジションを取ったときのサイズ感や広さ感も進化したんだな」と感じましたね。
さらに感じたのが、新型ジムニーは横幅のサイズ対策もかなり考えてきたな~という点。
先代のジムニーでは、横方向に広さをそれほど感じなかったのですが、新型ジムニーは身長の高い人だけでなく、ある程度骨格がしっかりしていて、横にも大きい人でも、快適に乗れるよう工夫がされている気がしました。
言い方を変えれば、ある程度モコモコに着込んでいても、狭さを感じづらい=”居住性が高い”という感じですね。そもそもジムニーの本来の主戦場は、過酷なエリア。極寒エリアなどで、ある程度アウターを着込んでいても快適に乗れる感じがします。
新型ジムニーの試乗記&感想ブログ・走行編
さて、ここからは、新型ジムニーを実際に走らせた感想(評価)となります。
加速感は?
今回、加速感や吹け上がりを見るためにアクセルを強く踏んでみました。正直、加速感はそれほどインパクトあるものではないですね。
むしろ、正直言って「こんなもの?」と少し不満を覚えました。良い意味でも悪い意味でも、「案外、SUV風のデザインの普通軽自動車ぽい」というのが率直な感想。
今回の試乗では、60キロチョイまでスピードを出してみましたが、低速から中速までのスムーズな加速と伸びは体感できました。
少し強めにアクセルを踏んで加速する時のガクンという感覚はなかったですが、グッとスピードに乗るというよりかは、「すー」という感じでスピードに乗る感じですね。これ、人によっては、トルク不足と感じて「モッサリ感」と感じるでしょうね。
ただ、先代のジムニーのことを思い出してみたんですが、実はそんなにスゴイ加速性能はなかったんですよね。ただ、先代の場合は、静粛性とかけ離れたエンジン音の大きさで”何となく速く感じた”、”錯覚ともいえる”側面があったと思います。
実際、先代に比べると新型ジムニーの場合、数字的に見れば加速感はアップしているわけです。ここを、どうとらえるかでしょうね。
オンロードでの加速感を追求しても仕方がないわけですし、もし、もっと加速感が欲しければジムニー・シエラという選択肢になるでしょうし。
ただ、自分的には”加速感では不満”でしたが、高い加速性能を別に求めてはいなくて、むしろオフロードでガリガリ走る走破性能を試したいし、楽しみたいので加速性能についてはこれで別にOKですね。
車内の静粛性は?
車内の静粛性がお世辞にも良いとは言えなかったのも先代ジムニーの特徴。それがまた愛嬌ある感じだったんですが、車内の会話とか、けっこう大き目な声でしていた記憶があります。
その点、新型ジムニーの場合は、「静粛性能」が抜群に良くなっているんですよね。このあたりも普通の軽自動車ぽくなっている気が。
前述のように、この静粛性があるおかげで、アクセルを強く踏んでも加速感のスゴさを感じない原因にもなっていると思いますね。
一方で、この静粛性があるために”デートカー”でもイケるんですよね。彼女が基本大声で話さないと彼氏の方が彼女の言っていることが聞こえないとか”イヤ”ですよね。
結論ですが、この車内の静粛性は、もともとのジムニーファンも何だかんだいってうれしいと思いますよ。騒音でうるさいクルマよりは、静かな方が良いでしょう。
乗り心地は?
走行する中で感じたのが、ボディ剛性の高さ。それが感じられたのが、地に足がついているような安定した走り心地。これは素晴らしいです。
コーナーで”横ぶれ”しないんですよね。
このへんのどっしりとした安定感は、新型ジムニーが「ベビーGだ」という声の上がる理由のひとつだと思いましたね。デザイン面だけでなく、メルセデス・ベンツGクラスを彷彿とさせる安定性には共通部分があると思います。
この乗り心地については、やはり普通の軽自動車に見られるようなフワフワ感はなく、オフロードを攻めるクルマなんだと思わされる部分です。
オンロードを走っている分にはそこまで極端に感じないですが、足回りの硬さはジムニーの本領発揮という感じですね。
取り回し
取り回しについてですが、フロントのスクエア具合がちょうどよいため視認性が高く、車両感覚をつかみやすく、取り回しが楽ですね。
たとえば、運転が苦手な女性が、車庫入れや狭い道を運転するにしても取り回しがしやすく使い勝手がイイといえるんじゃないでしょうか。
はっきりいって先代のジムニーの場合は、取り回しとかはあまり考えておらず、ゴリゴリオフロードを攻めたい人向けの少しマニア臭の強い感がありましたが、新型ジムニーが、シティユースでも全然イケる理由がこの辺りにもありますね。
ちょっとした買い物とか外出で気軽に乗れるので、セカンドカーとして視野に入れる人も多いはず。
新型ジムニー試乗車の試乗記(評価レポート)&感想ブログ~まとめ
● 外装: デザインのスクエア感がイイ
● 内装: 前部座席は、体格の大きな人でも対応OKだが、後部座席は狭い
シートの質感は「ちゃちい」感じがする。インパネ系などは、プラスチッキー感も
● 走行: 加速感がイマイチ不満だが走破性こそがウリ
車内の静粛性は最高
乗り心地は、フワフワ感がなく、ボディ剛性の高さを体感できる
車両感覚をつかみやすいデザインで視認性も高く取り回しがしやすい
新型ジムニーでオフロードを試乗するわけにはいかなかったので、過酷な路面状況での走りを試すことはできなかったのですが、山間部に住む人や林業等を営む人出ない限り、そもそも多くの人にとってはシティユースがメインのはず。
シティユースで、イマイチな走りや乗り心地であれば、ウケないのが今の時代だと思います。
今回試乗した新型ジムニーは、シティユースメインのユーザーでも快適にかつ楽しく乗れるクルマに仕上がっている一方、もともとのジムニーファンも満足させる一台として、スズキが本気で作り込んできているのが分かりました。オススメできる一台だと思います。
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