ここではキャデラック・XT6の後部座席(2・3列目シート)の広さとラゲッジスペース(荷室)の広さの評価を取り上げます。
ザ・アメ車の風格が漂うのが、ゼネラルモーターズが発売したキャデラックXT6。キャデラック・「XT4」「XT5」のさらに上位モデルになり、日本では2020年に発売されます。
気になるのが、キャデラックのフラッグシップSUV「エスカレード」に続く3列シートモデルである点。では、さっそくキャデラック・XT6の後部座席(2・3列目シート)の広さの評価についてです。
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キャデラック・XT6の後部座席(2・3列目シート)の広さのリアルな評価!
画像出典元:https://www.webcg.net
まず、結論から言うと、キャデラック・XT6の後部座席(2・3列目シート)の広さの評価は次のようになります。
キャデラック・XT6の後部座席(2・3列目シート)の評価
- 2列目シート: プレミアムエコノミークラスよりも広く、フロントシート(前部座席)と同じく、長距離移動でも快適!
- 3列目シート: エコノミークラス並み!狭く体格の小柄な人やあくまでも補助席としての利用に適している。3列目シートを利用すると、ラゲッジスペースに荷物があまり入らないデメリットも
では、ひとつづつ説明していきますね。
キャデラック・XT6の後部座席(2列目)シートはプレミアムエコノミークラスよりも広い!
出典元:https://www.motor1.com/photo/4247516/2020-cadillac-xt6-first-drive/
キャデラック・XT6の後部座席の2列目シートは、ANAのプレミアムエコノミークラスよりも広いです。それでフロントシート(前部座席)での移動と同じく、長距離移動でも快適に過ごせます。
キャデラック・XT62列目シートのサイズ:
- レッグルームとヘッドルームのサイズ: 各・約99センチ
レッグルーム(足元の広さ)が約99センチあるというのは、実際、かなり広いです。これを、もう少し詳しく飛行機のシートピッチでたとえると、ANA(全日空)のプレミアムエコノミークラスのシートピッチ(97センチ)よりもさらに広い計算になります。
ヘッドルーム(頭の周り)についても、約99センチの高さに対応しているということは、身長が相当高い人でも、快適に長距離移動できる計算になります。
この高さは、北米で同じセグメントで販売されているライバル車と比べて優れており、アドバンテージがあります。
3列目シートは狭く、エコノミークラス並み! 体格の小柄な人や補助席としての利用に適している
出典元:https://www.motor1.com/photo/4247516/2020-cadillac-xt6-first-drive/
キャデラック・XT6の後部座席の3列目シートについては、エコノミークラス並みのスペースです。”狭め”のサイズ感のため、体格の小柄な人や補助席としての利用に適しています。
しかしながら、キャデラック・XT6の後部座席の3列目で涙ぐましい努力の跡が見えるのが、このクラスにしては3列目もまずまずの広さがある点。少なくとも狭すぎることはありません。
その理由は、後述しますが、ラゲッジスペース(荷室)の広さを犠牲にしているからです。
キャデラック・XT6の後部座席(3列目シート)サイズ
- レッグルーム: 74.9センチ
- ヘッドルーム: 94.4センチ
個人的に気になるのが、レッグルームのスペース。膝・足回りのこの広さは、ANAのエコノミークラスのシートピッチ(79センチまたは86センチ)よりも狭く、長距離移動は結構きついかと・・・。
そもそも軽自動車や普通自動車であれば我慢できるサイズ感だと思いますが、キャデラック・XT6に乗るユーザー層の場合、狭い後席はあまり我慢したくないかもです^^
ANAのエコノミークラスのシート 画像出典元:https://www.ana.co.jp/
ですので、体格の小柄な人やあくまでも補助席として利用する分には程よい広さといえます。
ただ、このように3列目シートがテンポラリー的に使うにしても、やはりあると便利な場面は存在するわけで・・・。「ちょっと近くまで出かける」的な短距離での移動には便利ですし適していますよね。
ちなみに、北米のカー関連メディアでは、キャデラック・XT6の後部座席(3列目シート)は、ボルボXC90と比較されていましたが、ボルボXC90の3列目よりも微妙にヘッドスペースが広いです(具体的には、キャデラック・XT6の後部座席(3列目シート)のヘッドスペースは、ボルボXC90のそれよりも2.5センチ程度高い)。
ボルボXC90に試乗された方であれば分かると思いますが、3列目シートはあきらかに補助席的に設置されており狭いですよね。とくに、頭回りに関しては、ほとんど、ボルボXC90の3列目のそれと変わらないです。
繰り返しになりますが、キャデラック・XT6の後部座席の3列目は狭めではありますが、このクラスにしては飾りではなく、”ちゃんと乗れる席”を意識してきたと思います。
キャデラックXT6・後部座席のラゲッジスペース(荷室)広さ評価!
さて、キャデラックXT6のラゲッジスペース(荷室)広さ評価についてです。
前述のように、キャデラック・XT6の後部座席の3列目である程度の広さを確保した結果、ラゲッジスペース(荷室)を犠牲にしています。
ポイント
- 2列目と3列目の座席が出た(たたまない)状態でのラゲッジスペース(荷室)のサイズ: 356リットル
- 2列目と3列目を折りたたんだ状態でのラゲッジスペース(荷室)のサイズ: 2228リットル
2列目と3列目をたたまずに出した状態で、ラゲッジスペース(荷室)に356リットルの収納サイズがあると聞くと、単純に大型のスーツケース5個分くらいの広さがあるため、広く感じます。しかし、このキャデラック・XT6のボディサイズからいくと、いささか小さくコンパクトです。
ちなみに、北米では、キャデラック・XT6のライバル車として設定されているのが、アウディやアキュラ、インフィニティです。これら、どのライバル車も、すべての座席を出した状態でのラゲッジスペース(荷室)の容積は、402リットル~453リットルです。
ですので、キャデラック・XT6のラゲッジスペース(荷室)が356リットルというのは、若干物足りない感じもします。
一方で、2列目と3列目を折りたたんだ状態でのラゲッジスペース(荷室)のサイズは2228リットルあります。
出典元:https://www.motor1.com/photo/4247516/2020-cadillac-xt6-first-drive/
単純に相当のスペース感です。
この手の車で、ゆったりと車中泊が出来たら、充実の旅になりそうな気もします^^
ちなみに、以前のキャデラックというカーブランドのイメージは、”アメリカを代表する高級車”というものでした。しかしながら、キャデラックXTシリーズは、若いユーザー層をペルソナとして設定・・・。
ですので、アメリカでも、キャデラック・XT6を車中泊やキャンプなど・・・もっと気楽な用途で乗るユーザーもいるはず。いずれにしても、後部座席をたたんだ場合、車内・荷室の広さはかなりのものですので、各種レジャー、引っ越しなど・・・用途は無限にありそうです。
キャデラックXT6・後部座席(2列&3列目)&ラゲッジスペースの前に基本スペックを理解!
出典元:https://www.motor1.com/photo/4247516/2020-cadillac-xt6-first-drive/
日本よりも、北米で一足先に発売されたのが、キャデラックXT6。その基本スペックを紹介しますね!
エンジン | 3.6L・V6 |
最高出力 | 310ps |
トランスミッション | 9速AT |
駆動方式 | 4WD |
車体重量 | 約2127kg |
乗車定員 | 7名 |
北米価格(エントリーモデル) | 57000㌦ |
特筆すべきは、やはり余裕の2トン超えのサイズ感ですね。
パワートレインとして3.6L・V6エンジンを搭載。パワーそのものとしては十分ながら、一部には、エンジンの非力さ(=ダイナミックさのなさ)を指摘する声もあります。
価格ですが、北米では、エントリーモデルが57000㌦~スタートとなっています。単純計算では、今現在の対日本円レートでは620万円程度となりますが、実際に日本で発売される時には、より高い価格で売り出されることでしょう。
なお、一部の辛口なカー関連ジャーナリストの中には、インテリアのプラスチッキー感を指摘した上で、「コスパが微妙に悪い」とのコメントを述べている識者もいます。
このあたりは、実際に試乗してみないと・・・ですが、そもそもアメ車なので、「細かい部分を言っても仕方がない」気もします。その粗さも含めて愛せるか?じゃないかと思います。
ただし、ライバル車(日本車が多く含まれる)は相対的に質感が高く、全体のクオリティ感が高いです。ですので、それらと比較されてしまうと、デザインも含めて従来のアメ車の作り方で向き合っているうちは、「細かいところが粗い」などの指摘はなくならないでしょう。
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キャデラックXT6・後部座席(2列&3列目)とラゲッジスペース(荷室)広さ評価! ~まとめ
キャデラック・XT6の後部座席(2・3列目シート)の広さの評価はコチラです。
キャデラック・XT6の後部座席(2・3列目シート)の評価
- 2列目シート: プレミアムエコノミークラスよりも広く、フロントシート(前部座席)と同じく、長距離移動でも快適!
- 3列目シート: エコノミークラス並み!狭く体格の小柄な人やあくまでも補助席としての利用に適している。3列目シートを利用すると、ラゲッジスペースに荷物があまり入らないデメリットも
キャデラック・XTシリーズが発売されたときには、ついに、世界的なSUVブームにキャデラックまで・・・という気もしました^^
そして、そのXTシリーズの上位モデルとして投入されたのがキャデラック・XT6。欧州車や日本車にはない、独特のラグジュアリー感がありますので、日本に上陸しても一定台数売れると思います。
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