この記事では、新東名高速道路の最高速度120キロ区間がどこか、また、安全な車間距離と安全走行の注意点についても取り上げます。
色々と賛否はありましたが、ついに解禁されたのが、新東名高速道路での120キロ走行ですね。では早速本題に入ります。
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Contents
新東名高速道路・120キロ区間はどこ?安全走行の注意点とは?
新東名高速道路での最高速度制限が120キロの区間は、森掛川インターチェンジ(IC) ⇔ 新静岡インターチェンジ(IC)の約50km間となります。
via: https://www.pref.shizuoka.jp/police/anzen/jiko/kiseka/documents/120km190201.pdf
この区間は、平成29年11月から最高速度・110km制限走行でテストされましたが、110km制限での走行の試行前と比べて、事故発生件数で大きな変化が見られませんでした。
それを踏まえて、平成31年3月1日から、最高速度・120kmでの走行が解禁されました。
つづいて、新東名高速道路の最高速度が120キロとなったことを受けて、安全走行するための注意点を取り上げます。安全に走るコツについても・・・。
新東名高速道路120キロ走行で安全な車間距離はどれくらい?
120キロで走行する際の安全な車間距離がどれくらい?かというと、以下の通りです。
参考
- 乾いた路面→ 最低114.32m
- 濡れた路面→ 最低146.72m
では、何を目安にすれば、この車間距離を保てるのでしょうか?次の部分を参考にされて下さい。
120キロ走行の安全な車間距離目安はどうやって保つの?
最高速度120キロで安全走行するための”車間距離の目安”として、以下のモノを利用しましょう。
- 車間距離確認標識で確認
- 白線を基準にする
一つ目の車間距離確認標識については、すでにご存知だと思います。道路の端に立っている、距離(m)が書かれている、あの標識のことです。
飛び地のように開通し、しかもド田舎に唐突に出現する、中津日田道路の本耶馬渓IC~耶馬渓山移ICには、なんと「車間距離確認区間(設計速度80キロ・40メートル間隔)」の標識まで。やはり道路マニアを( ̄ー ̄)ニヤリと思わせるように狙っているとしか(^^; pic.twitter.com/qcepQLZH9J
— hiro (@hirohighway2017) 2019年2月28日
二つ目の白線についてですが、20メートル間隔で引かれている、「白線の部分+空白の部分」を参考にする方法です。
ですので、たとえば、120キロで走行しようと思ったら、前を走る車と自分の運転する車の間に、「白線+空白」のセットが6つ入るようなイメージで運転しましょう。
高速道路の走行車線と追い越し車線の間に引いてある白線。
「車線境界線」と呼ばれるものですが、実は車線の境界を示すだけではなく、前の車との車間距離を測ることもできるんです!
8mの白線と12mの空白区間のセットが5つ入る距離が、十分な車間距離の目安になりますよ。 pic.twitter.com/JlgmvBnv5r— チューリッヒ保険会社 (@ZurichJapan) 2018年4月9日
そうすることで、120m程度の車間距離を取ることができます。車間距離をきちんと取っておくことで、急な不測の事態にも対処できますし、疲れ方も全然違います。
最高速度120キロ制限の区間を安全に走行するための6つの注意点!
新東名高速道路の最高速度120キロ制限の区間を安全に走行するための6つの注意点がコチラです。
ポイント
- 必ずしも120キロを出す必要はないと理解する
- 120キロ→燃費悪化すると理解する!
- 120キロで安定して走れるクルマかどうかを要チェック
- 天候や路面状況に応じたスピードで走る!
- 目の悪い方や中高年の方は速度に注意!
- 疲れやすさに注意!休憩をマメに取ろう
では、ひとつづつ解説しますね。
1. 必ずしも120キロを出す必要はないと理解する
意外と誤解されている点なのですが、最高速度が120キロ制限となった新東名高速道路の森掛川・ICと新静岡インターチェンジ・IC区間は、必ず120キロを出す必要があるというわけではありません。
あくまでも、この区間では、「道路交通法上、最高速度120キロまで出してもOKですよ」という意味です。
つまり、「今までは、100キロオーバーで走行していたときに、警察のスピード違反での取り締まり対象だったのが、これからは、120キロまでは取り締まることはありません」ということですね。
宮崎県警本部 高速道路高速警察隊本隊です。
宮崎西ICにあり、210アスリート交パ 2台、20クラウン交パ 2台がいました😊
本隊だけあってアスリートが2台もいました😄
前赤ハロゲンの20クラウンが1台いますが、それより新しい車両の事故破損によって更新が伸びたのではと勘ぐってしまいました😅 pic.twitter.com/sVruLOVNWA— MF10L33 (@ashigara178) 2017年12月22日
でも、実際は、見ていると、120キロまで出せないドライバーを煽っているような走り方をしている車がけっこう見受けられます。
120キロどころか、普通に20-30キロはオーバーしているんですよね。これは大変危険です。
ですので、120キロ出していなくて、後ろの車から煽られているようなときには、マイペースに無理せず、走行車線で安全に走行するようになさってください。自分のペースを乱して走行して、事故に巻き込まれるなんてことになったら、元も子もありません。
2. 120キロ走行→燃費悪化すると理解する!
120キロでの走行をすると、燃費が悪化することも覚えておきましょう。
様々な検証実験によると、車のいわゆる”燃費が一番良い速度”は、50~80キロといわれています。つまり、この速度を維持して走ることが燃費向上に効きます。
もし、これよりも速い速度を出せば出すほど、それに比例して燃費は悪くなります。その理由は”空気抵抗”にあります。
車は、時速80キロを超えると、空気抵抗の影響が大きくなり、燃費が悪くなります。ニュートンの抵抗力と呼ばれる法則で計算すると、100キロでの走行時、エンジン出力の半分以上が空気抵抗で失われることにもなります。
ニュートンの抵抗力の法則を簡単に・・・
ニュートンの抵抗力 → 空気による抵抗力が速度の2乗に比例する
もちろん、車の形状やデザイン・スペックなどによって、どれくらい燃費が変わるかは一概にはいえません。
しかし、繰り返しになりますが、空気抵抗が理由で、120キロの高速走行をすると、燃費が悪化することは間違いないことは理解しておきたいものです。
関連記事 → 車の燃費を良くする方法!実体験で検証済み!ガソリンの燃費向上の厳選12のコツ!
冬場&雪国で車の燃費を良くする8つの方法とは?燃費が悪い理由も!
3. 120キロで安定して走れるクルマかどうかを要チェック
自分の愛車が、そもそも120キロで安定して走れる車かを理解しておきましょう。
安定した高速走行性能が必須のベンツやBMWなどの外車やセダンタイプの車での120キロ走行は問題はないでしょう。車種によっては、高速だからこそ、本領が発揮できるタイプの車もあります。
しかし、重心の高いワンボックスや軽バンなどで120キロ出し続けて走行するのは、個人的には結構厳しいものがあると思います。その理由は、これらのタイプの車の場合、前述のように大きな空気抵抗を受けやすいことにあります。
また、いざ停まりたいと思っても、停まれるブレーキ性能が十分かどうかも大切です。ですので、そもそも自分の車が120キロ出しても大丈夫な車かをチェックしておきましょう。
4. 天候や路面状況に応じたスピードで走る!
天候や路面状況に応じたスピードで走ることも大切です。
ちなみに、以下が車が停まるまでの距離を示したものですが、乾いた路面と濡れた路面では、制動距離も停止距離も大きく違います。
参考
- 乾いた路面→ 空走距離:33.33m・制動距離:80.99m・停止距離:114.32m
- 濡れた路面→ 空走距離:33.33m・制動距離:113.39m・停止距離:146.72m
他にもタイヤの摩耗具合や車の積載状況など、さまざまな要素がかかわることで、さらに停止距離が延びることもありますので、無理せず安全な速度で走行するようにしましょう。
5. 目の悪い方や中高年の方は速度に注意!
目の悪い方や中高年の方は、とくに速度に注意したいものです。自動車運転免許を取得した時に学んだと思いますが、人間の眼の特徴として、速度が上がれば上がると視野が狭くなるというものがあります。
たとえば、一般道で速度40キロで走行しているときの視野は100度といわれていますが、仮に130キロ出していたら、視野は30度にまで狭くなります。30度といったら、前方のほんのわずかな範囲しか見えていないことになります。
視力が悪かったり、年齢から視力が衰えている方は、視野が十分でない場合もありますので、速度の出しすぎには注意したいですね。
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6. 疲れやすさに注意!休憩をマメに取ろう
高速道路走行で、120キロでずっと走り続けていると、低速で走行するときと比べて疲労度が増します。
高速での走行は、緊張状態を余儀なくされた状態です。疲れやすさは、普通の道路に比べて大きいですので、休憩をマメに取るようにしましょう。
では、どれくらいの頻度で休憩を取るとよいのでしょうか?
あくまでも参考までにですが、”高速道路を長時間運転する場合は、2時間走ったら10-20分位の休憩を取る”ことが推奨されています。
その根拠なのですが、トラックや長距離バスやトラックなどを運転するいわゆるプロが守る規則の中に「高速道路を長時間運転する場合は、2時間走ったら10-20分位の休憩を取る」ものとあること。
ちなみに、この目安は、100キロ上限の高速道路での走行の場合ですので、最高速度が120キロに引き上げられた高速道路での走行では、さらにマメに休憩を取るように意識するようにしましょう。
高速道路での走行は疲れやすいので、定期的な休憩を取ることで安全に走行することができます。
まとめ
- 最高速度制限が120キロの区間: 森掛川インターチェンジ(IC) ⇔ 新静岡インターチェンジ(IC)の約50km区間
- 120キロでの安全な車間距離: 以下の通り
ポイント
- 乾いた路面→ 最低114.32m
- 濡れた路面→ 最低146.72m
- 最高速度120キロ制で安全走行するための6つの注意点:
ポイント
- 必ずしも120キロを出す必要はないと理解する
- 120キロ→燃費悪化すると理解する!
- 120キロで安定して走れるクルマかどうかを要チェック
- 天候や路面状況に応じたスピードで走る!
- 目の悪い方や中高年の方は速度に注意!
- 疲れやすさに注意!休憩をマメに取ろう
新東名高速道路での最高速度120キロ制限は、まずは一年間の運用となります。ただ、検証の結果、有効であるとされた場合には、他の区間や路線でも120キロに引き上げることを検討するといわれています。
個人的には、高速道路での最高速度120キロ制限は、良し悪しもあるような気はします。
いずれにしても、安全に事故なく走行することが大事ですので、車間距離や走り方に注意して、楽しい高速道路ドライブをしたいものですね。
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